熊澤造園の 女性ガーディナー達の DIARY
☆ 梅かおる春 ☆
私達(若い)ガーディナーの頑張っている日々を記しています。

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新林商店街 緑地帯のリニューアル (2)
2006/07/23

植え枡の中には、どこから来たのか、たくさんのさまざまな「実生苗」が育っていました。
かわいそうですが、これらも放っておくととんでもないことになるので、抜ける内にそうそうに抜いてしまいます。
ただひとつ、緑地帯の一番中央のアベリアの植え込みのど真ん中に、なんと「マユミ」の木が育っていました。これはお茶席にも良く飾られる、とてもかわいい木です。
春のやさしい新緑、秋の愛らしいサーモンピンクの実、美しい紅葉、と、四季折々楽しむことが出来ます。
ちょうどスロープや階段を降りてくる時にも良いアイポイントになるので、邪魔にならない程度に枝を整えて、残すことにしませんか、とお話をしました。

また、雑然と茂りすぎて収拾が付かなくなった植え枡は、一旦更地にして、秋に花壇としてリニューアルすることになりました。
こちらも、幹とみまごうばかりの根がはびこり、機械を使って掘り起こすことに。
手伝いに来てくださった他社の方たちが、ミニユンボを使って鮮やかなハンドルさばきで、狭い場所もきれいに掘り起こしてくださいました。夏の間土を落ち着かせて、秋になったら植え付け始める予定です。

こちらも、宿根草を使ったローメンテナンスの花壇を目指しています。
その場所に性質があっているか、植物のご機嫌を伺いながらの作業になりますので、1年草を植えるようにすぐにパッときれいにはなりませんが、ゆっくりと育てて行きたいと思います。
皆様からも暖かい目で見守っていただければ幸いです。

第一段階の一通りの作業を終えたところで、全体の見晴しが良くなり、改めてこの緑地帯がとてもよいデザインであることが良く分かりました。
作業中も、「住み良い街であるように」という商店街や近隣にお住まいの皆様の熱意が ひしひしと感じられました。大変素晴らしいことだと思いました。少しでもお手伝いできるよう、また、これから、ますます皆様に楽しんでいただける憩いの場所になるよう、がんばってお手入れさせていただきたいと思います。
新林商店街 緑地帯のリニューアル (1)
2006/07/21

ずいぶん暑かったり、雨ですっかり寒くなったり、ここの所、なかなか天気が読めませんね。
さて、大雨が続く少し前から、ずっと大規模な緑地帯のリニューアルをさせていただいております。

場所は、洛西ニュータウンの一角、新林商店街。京都市管理の公園とは別に、商店街管理の、ちょっとした公園のような緑地帯があるのです。
ちょっとした、といっても、商店街全体と公園のようなエリア全体(150m×200m)ですから、かなりの量があります。

先日、商店街にある「サイドテラス」を作ったお宅の奥様のご縁で、こちらのお話も伺うことになったのでした。
もう、商店街が出来てから30年ばかりになろうかという緑地帯。大木がそびえ立ち、うっそうとした緑が貫禄を見せています。
有志の方が、ときおりお手入れをしてくださっていたようですが、さすがに30年も経つと植え込みも大株になり、向こう側がほとんど見えません。

周りには、幼稚園、小学校があり、山の緑が見え、川が流れ、大変環境の良い場所です。
しかし、近年、子供達を対象にした犯罪も増え、町の方たちも、常日頃から子供達の姿に目を配る必要が出て来ました。
背の高さを越すほどに育ちすぎたサツキの植え込みは、緑地帯を迷路のようにしてしまっています。

商店街の方々の、「もっと見晴しのよい、快適で安全な空間にしてほしい」とのご要望から、手を入れさせていただくことになりました。

今回は、かなり大胆な作業になりました。 高さ80センチ〜1メートルほどもあったサツキやアベリア、シャリンバイ(車輪梅)の植え込みを、思いきって30センチほどまできり戻し。これが、思ったよりも大仕事でした。
枝は30年の内にずいぶん太くなり、バリカンや普通の鋏では歯が立ちません。
長い間自由に伸びた枝は、知恵の輪のようにからみ合って、引き出すだけでも力がいります。
しかも、いつの間にか侵入したフジの根が地面を縛り付け、ススキが大株を作っています。

梅雨の熱気の中、汗だくの作業でした。通りがかる皆さんにも、
どんどん切られていくサツキ達が、ちょっと痛々しく映ったに違いありません。
「あんまり強く切らんといたって。」と、植木を心配してくださる方々、ごめんなさいね〜。今回は荒治療してます。
でも、植木たちをかわいがってくださっているのだなあ、と、とっても嬉しく感じます。
再びきれいに咲きそろうまでは、実質3年くらいかかってしまうのですが、ゆっくり、時間をかけて着実にお手入れさせていただきたいと思います。
「ああ、さっぱりしてよかったわねえ〜!」と声をかけてくださる方もあり、 お茶まで差し入れてくださった方、本当に有難うございました。
おかげさまで、暑い中の作業にも元気が出ました。
通路脇をきれいに
6月28日

日記もすっかりご無沙汰しておりましたが、いかがお過ごしでしたでしょうか。
この季節になりますと、造園屋は雨の間にも、生い茂る枝の剪定、おそろしい勢いで伸び盛る雑草との戦いに明け暮れることとなります。

さて、雑草といいますと。以前より、あるお客様から、「花壇の雑草が伸びて困るので、いっそコンクリートにしてしまいたい」というご希望を頂いていたのですが、先日やっと仕上げることが出来ました。

場所は、とある商店街の一角。通路に面しており、せっかくの土の地面なのですが、残念ながら花を植えようにも、通路側の2/3は公共の土地。そこにも植木が植わっており、じきに草が生い茂ってしまうため、いくら自分の土地をきれいにして花を植えたところで、見ることが出来ません。

しかし、人通りの多いところなので草むしりは しない訳にいかないし、むしっても隣からまた 雑草が伸びてくるし…、ということで、いっそサイドテラスにしてすっきりとお客さんにも喜んでもらえるようにしたい、とお話がきたのでした。

いざ初めて見ると、たしかに、これはご自分の土地とはいえ、利用するには難しいところ。 試行錯誤されたあとが見受けられます。
実生のものか、以前は植えられていたのが大きくなり過ぎて 切り倒されたのか、いろんな木の切株が深々と残っています。これは草むしりも大変そうです。

やっとの事でのこっていた切株を掘り出し、草根や蔓も掘り起こし、砕石を入れて整地。
テラスは見た目や水はけ、隣の土の戻り等々を考慮して、1段高くしました。

タイルで縁取りをし、奥様のご要望でお子様達のイニシャルを模様化したタイルを貼りました。
テラスの表面には刷毛目を付け、縁の仕上げも柔らかく、ここに、決して手を抜かない親方の技が光っています。

また、タイルの色が、商店街の中の歩道の色と合っており、町並としてよく調和しています。

お買い物やお食事にいらした、通りがかりの皆様からも通路が明るくなったと、沢山声をかけていただきました。
毎日作業を見に来ていたお子さん達も、出来たテラスを喜んでくださったとのこと。汗を流した甲斐も報われますね。
竹垣作り
4月19日

さて、ここのところ、とあるお宅でちょっと大掛かりな竹垣を作りました。
お客さまのお好みを細やかに伺いながら、ひとつのお庭にじっくりと取りかかれるのは、とても有難く、嬉しいことです。

竹垣も、ちょっとした竹の色、太さ、仕立て方で、雰囲気がずいぶん違ってきます。
大変なこだわりを持ったご主人と熊澤造園の親方が意気投合、本当に立派な建仁寺垣が出来上がりました。

美しい桜色の御影石を積み上げ、その上には太いヒノキの錆丸太の柱。
端正に整えられたゴマ竹の立子を美しく引き立てています。
そして、ヒノキの分厚い白板で両流れの屋根を作り、その上に杉の焼き板で化粧張りをして、一番上にゴマ竹半割りの冠をかぶせています。

高さも柱の位置も端正なお宅にしっくりと合うように計算されています。
門から美しく咲き誇る枝垂れ桜の向こうに堂々とたたずむこの建仁寺垣は、何ともいえない安らかな雰囲気を醸し出しています。

さて、この竹垣の秘密はその頑丈さ。
熊澤造園特製です。
お家のお手入れのお好きなご主人の為に、
「人が乗っても壊れない」ように頑丈に作ってあります。

まず頑丈な鉄筋コンクリートの土台を作り、
その上に(前述の)御影石を積み、
丸太柱はステンレス製の金具でしっかりと固定。
数十年後の取り替えにも対応できます。

普通の建仁寺垣は、柱と柱の間に数本の細い横桟を張るだけの簡単な下地を作りますが、 それだけでは十年ほどで壊れてしまいます。

ところが、熊澤造園のこの建仁寺垣は太い丸太柱と丸太柱の間に角材の間柱を二本入れ、それを前後から角材の横桟五本で挟んで三重構造の格子状の頑丈な下地を作っています。
蹴っても揺れません。竹垣の下地というより構造体といった方が解り易いかも知れません。

以前、他のお宅でお作りした竹垣も丈夫な構造で、長年風雨にさらされても歪んだり壊れたり することもなく、もう二十年近くも持ち堪えています。

大変な手間はかかりますが、値段は押さえながらも 本当に良いものを、というのが熊澤造園の精神です。
道具に歴史あり。
3月17日

ここ数日、とあるお宅での庭園改修工事に入っています。
まずは竹垣を新しく造り替え。
掃除をして生えている苔を丁寧に移植し、
地面を掘り、 鉄筋コンクリートの基礎を作り、
その上に御影石を積み、桧の錆び丸太の柱を立てて、焼き板の屋根を付ける立派なものになる予定です。
春先の変わり易いお天気の様子を見つつ、
作業は進められます。
これからの作業が楽しみです。

さて、今日の話題は、使われる道具達。
作業の為に倉庫から取り出される道具の中には、
小型のコンクリートミキサーやブロワーなどの最新式の道具とともに、
ずいぶん年季の入ったものがあります。

地ゴテ、スキ・クワ類、担い棒…。
長年の使用に耐えた木製の柄は、手になじんでてかてかと光り、
厚みのある重い鋼は、なんとも言えない味を出しています。
これらは、全部その昔、鍛冶屋さんの手で
一本一本丁寧に作られたもの。
刃も大分すり減って、さらに磨かれ、渋い光沢を放っています。

なんと、これらの中には4代も前から受け継がれているのものあるのだとか。
明治・ 大正時代のもの、ということでしょうか?ずいぶん長持ちするものです。
作業に使って、洗って、乾かして油を塗って。 しっかり作られてよく手入れをされた道具は、こんなに寿命が長いのですね。
ふきのとう
2/25(土)

ここ数日、ずいぶん暖かい気がしますね。
日がすこし長くなって、京都盆地の北西、熊澤造園のある小高い斜面にも、日差しが あふれています。
ここから見える京都市内は、白く霞んで、早くも春の雰囲気です。

さて、その植木畑の斜面には、今ふきのとうが一斉に吹き出しているところ。
あちらにもこちらにも、ざっくりと積んだ石段の間にも、みずみずしい香りを漂わせています。

さっそく!その春の香りを楽しむべく、数本いただいて帰りました。まずはやっぱり 、天ぷらでしょう。

一晩重曹を入れた水につけてアクを抜き、半分に切って衣をつけて揚げます。
ちょっと苦いけれど、清々しい香りです。この苦さが、ますます食を進めます。

そして、フキ味噌。やはりじっくりアクを抜いたあと、茹でて柔らかくして刻みます 。
といっても、私のレシピはNHKテキスト「きょうの料理」の通りなのですが。
味噌で炒めた香ばしさは、これまたご飯が進んでよいものです。

自然の恵みですね〜。う〜ん、幸せだなあ、と思えるひとときです。

(ブログにも写真をアップしてみました。)
イノシシ来襲!
2/17(金)

いや〜、やられました。
先日、植木畑がすっかり(ほんとに根こそぎ!)ひっくり返されていました。
畑を見た瞬間、あまりの荒れ様に何が起こったのかさっぱり分からず、思わず呆然。

サツキやヒノキの株ものなどの低木はすっかり根っこを上に、さかさまに土にもぐっています。
梅の盆栽も辺りに投げ飛ばされています。
フキやミツバのビニールポットは地面に散乱。
ツワブキも片っ端から掘り起こされています。

その上、なんと土留めにしてあった100kg以上の大きい石が、見事にほうり出されている!!!
ウバメガシや台杉の根元もすっかり掘り返されています。
白い根っこがずいぶん深くまで、寒風にさらされ…。

いったい、どこからこんなパワーが出てくるんでしょうか???
どんな大きさのイノシシだったのか??と、夜中に掘り起こしているところを見てみたい気分です。

敷地はずっと柵が巡らしてあります。
いったいどこから入ってきたんだろう…と、見回してみました。
あるのは、ほんの小さな隙間ばかり。

「ウチの山は腐葉土がどっさり敷いてあるからなあ〜、太ったカブトの幼虫やミミズがいっぱい居るんだ。」
と苦笑いしながらも、「これはやり直しが大変だ」と、親方も大きなため息をついたのでした。
冬のお庭のお手入れ
2月7日

立春も過ぎ、ほんのわずかずつですが、木々達も春の準備をしています。

あったかくなったら元気よく芽吹くように、私たちもお手伝い。

根元近くの土に腐葉土を混ぜて、木の生育を助ける良い微生物達を増やします。微生物達の活動で土が柔らかくほぐされ、保水、排水、通気性が良くなります。

腐葉土から小さな小さな微生物達によってすこ〜しずつ分解された養分を、木々はゆ〜っくりと根っこから取り込み、丈夫に、健康に育って行くのです。

また、分解される時に出るほんのわずかな熱が、木々の根元をあったかく包みます。

さらに、棒状の固形肥料を根からちょっと離したところに打込んで、樹木の発育を助けます。

状況によっては、病気の元となる害虫を、薬で今のうちしっかり防いでおきます。

冬の間にしっかり養生をして、今年も元気いっぱい、暑い夏や虫や病気に負けずに育ってほしいですね。
植木を育てる
1月24日(火)

熊澤造園の植木畑のクロマツは、お客さまのお庭に移植されるまで、大事に大事に育てられます。今日は、その松の植え直しでした。

木の根は、伸びた先っぽの方の細い部分で水を吸います。
植えっぱなしだと、根っこがどこまでも伸びて根荒れを起こし、いざ植えかえる時に大事な細かい根を切り落としてしまうことになります。そのため、5〜10年に一度、元鉢から伸びた根を切ることで、幹の近くに細い根を再生させて、移植に備えます。

また、木は、お日様の当たる方が良く葉が茂ります。そこで、木全体に満遍なく葉が茂るように向きを変えて植えかえます。
さらに、植え込む角度を変えて、幹が無理のない、自然な曲線を描くようにします。

こうして、長い年月と愛情をかけて、美しい、貫禄のある松がお客さまのお庭に届けられるのです。どうか末永く、かわいがっていただけますように!
松の治療
1月18日(水)

今日は、ご近所の松の治療でした。

樹齢200年にもなる、古い松。ごつごつした幹が、主庭からすぐ横の門へと流れていく様子は、龍が塀を越え、体を躍らせているようです。
でも、なんだか片側の葉が黄色味が かって、元気がありません。

これも、葉ダニの害でしたが、薬に頼らず、木の本来の力を蘇らせるべく、根元に腐葉土を施し、枝をすかして風通しを計ることにしました。

腐葉土のための穴を掘ると、出てきた根っこは元気そうないい色をしていました。ちょっと安心。

このお庭を作ってから16年。大分傷んできた支柱も新しいものに取り替え。木を傷めないように、注意して作業を進めます。

桧の焼き丸太の支柱を、前よりちょっと高めにして、「昇り龍」に。なかなかスッキリぴったりと美しく仕上がりました。また長い間、しっかり支えてくれるはずです。